高尾山の環境問題
高尾山の環境問題

東京八王子の高尾山に行ったことがある人は多いと思います。
東京都心から電車で3〜40分という距離にありながら、豊かな自然があり、都民の憩いの場、命の活力源になっているところで、ミシュラン本では三ツ星がつけられ、自然が豊かな所で有名なところです。また、オオタカが生息していたり、豊富な湧き水があった、国内でも3番目に昆虫や植物、動物の生息種が多く、その種数は数千といわれています。とにかく美しく自然豊かな場所なのです。

しかし、この自然が近々壊されます。

圏央道を開通させるためのトンネルを掘る為です。

すでに、トンネルを掘っていて湧き水は枯れてきています。これが貫通するまでに多くの湧き水は枯れることになると思います。そうなれば一気に生態系が壊れて、自然は崩壊するでしょう。

このトンネル反対の為に多くの市民が活動をしています。虔十の会(ケンジュウノカイ)という方々を中心とする運動で、トラスト地手法というのを用いて、工事現場近くにウッドデッキを作り、合法的にこの工事を阻止しようと試みていました。この活動はすごく平和的で、暴力的ではまったくなく、皆でこのデッキに集まりながら、わいわいと話をきいたり、音楽をしたりするなど、いろいろなイベントをして皆にこのことを知ってもらおうというコンセプトのもとに活動していらっしゃいました。私も一度このデッキを訪れて、インディアンソングなどを歌わしていただきましたが、素晴らしい方々で、その活動にはかなり共感をおぼえました。

もちろん私以外にも本当に多くの人たちがこのデッキを訪れて、自然の大切さを知りました。本当にこの活動は誰かの利権を主張するものではまったくなく「高尾の自然を守りたい」という皆の気持ちが集まったものであることも実感しています。ゴネてお金を搾り出そうというような低俗な行為とは、まったく、まったく違うことを感じることも出来、活動している方々に尊敬の念をいだいておりました。

しかし、今回、国土交通省などの国側が、強制代執行というのでこのデッキを撤去してしまった。高尾の自然を守ろうと、多くの人の活動と、思いと、祈りがこもっていたにも関わらず。

昨日テレビのニュースでも少し流れましたし、虔十の会(ケンジュウノカイ)のホームページでも報告されています。

私はこのニュースを聞いて本当に悲しかった。

皆は「高尾の自然を守ろう」と本当に素晴らしい活動をしていました。最善の活動ではなかったかと思います。それでもウッドデッキは壊されてしまった。

なぜなのだろう?!と思い考えずにはいられません。

政治家や政府や国土交通省のお役人は非道だという人もいます。

でもウッドデッキを破壊しに来たお役人に文句をいってもしょうがないのではないかと思います。私が訪問したときも、お役人が退去してくれと言いに来て、会の人と問答になっていましたが、まったく話にならない。裁判をして話し合いたいといっても、まったく聞かないのです。
私は、このお役人たちは、むしろ聞けないのだと思います。お役人も一応、教育を受けて、わりと頭の良い人たちと見受けました。「高尾の自然を守ろうという会の人たちの思いが尊く、大切で、その手法が合法であり合理的であること」と、「自分達と国側の非合法・非合理ぶり」にはもちろん気付いています。そんな感じがありありと伝わってきました。しかし、そこで「自然を守る」側になびいてしまったら、自分のキャリアはまったく無になってしまいます。暮らしも生活も仕事も失う。だから、非合理でも国側の意見としてその、意見を言い続けるしかないということなのだろうと思いました。彼らが破壊している高尾の自然ですが、お役人もしょうがなくて仕事だからやっている部分多いのかもしれません。ましてや、冷静に考えると、この圏央道の必要性があるのか、そこまでしてつくるべき道路なのか、専門家からも多くの疑問が出ています。私が先週行った大阪の箕面の滝は、トンネルを作った為に水が枯れて、年間3000万円の費用でポンプアップしています。一見自然の滝ですが、実は人口の滝になってしまっているのです。そんな犠牲を払った道路も、当初の予定よりも利用者が少なくまったく採算が取れていなく、赤字と自然破壊のみが残ったという実例もあります。これと同じようなことになるだろうと言われているのです。ただこの計画がバブルの時、20年以上も前に出来た計画でありながら、それを実行する以外に選択肢がほとんどないのが、国と国土交通省の現状なのではないかと思います。

自然破壊に反対する側からしたら、国と国土交通省と政治家が悪い!ということになります。

しかし、少し考えてみれば、政治家を選んだのは私達です。その政治家が国の政策を決め、その政策にそって、お役人さんたちが仕事をします。また、その政策を支持したのは民意ということにもなります。

自然破壊に反対の意見と嫌悪感を持っている人たちも含めて、私達が選んだ政治家がやっているのが国なのです。そういう意味では、今回の高尾の自然破壊も他人がやったことではなく、「私達がやってしまったこと」とも言えるのだと思います。私達は責任を持たなくてはなりません。民主主義というのはそういうことでしょう。

高尾のトンネル工事を止めるのかなり難しいと思います。八王子市の前回の市長選挙で、自然保護側の市長候補者が負けたのも大きな原因の一つです。八王子市民と都民は、自分達の選択で、豊かな高尾の自然を破壊します。この自然はもう帰ってこないでしょう。

私達が悲しいだけならまだいい。私の子供やその子供は、私達が破壊しなければ、受けられた自然の恵を半永久的に失うことになります。なんということか!申し訳なくて、なにも言えません。

多くの人が便利さを求めているのは分かります。でも、もう充分便利になったと思います。つい100年前までは歩いて14日かかって東京から京都まで行っていたのが人間です。
人間本来の力はそんなものです。その本来の自分を見失ったのが私達です。だれか、本来の人間の力を知っている人はいますか?私は二回歩いて東京から京都まで行きました。そして、自然が破壊されているところでは、人に活力がないことも見ました。便利さを追求して人間の生命力が失われている。身体的にもそうですが、心もそうです。だから日本人は年間38000人の自殺者がいる。そんな、狂った一面が日本社会、現代社会にはありますが、これは自然を敬えないこころ、環境破壊にも大いにその原因があると実感しています。
本来の自分達を知った知った上で便利さに感謝し利用するのはまだ良いと思います。その中で節約して未来に繋げようということが今必要なのでしょう。
でも、この環境問題、地球温暖化の深刻さが叫ばれている今、環境を破壊してまでも更に便利さを求めるのは、ある意味、世界的に見て時代遅れです。そんな時代遅れなことがまかり通っているのが、日本の政治です。まったく未来が見えていない。だから、今混乱しているのです。

私は、この政治家を選んだ、私達の価値観をなんとかしたい!
このような悲劇をちゃんと皆で知って、直視して
未来に繋がる、価値観を皆で共有したい。
その答えはすでに持っていると思います。あとはそれは共有して、知らしめて、行動に移さないとまた同じ悲劇があちこちで起こると思います。

そうならないように祈り活動しないと!
その為に具体的な計画をたてています。

いてもたってもいられなくて今日は書きました。

合掌

高尾山の環境問題に関しては詳しくは虔十の会(ケンジュウノカイ)のホームページご覧下さい。


| - | 18:41 | comments(2) | trackbacks(0) |
先週はいろいろと
先週はいろいろと

先週はいろいろ、良いご縁をいただき、また実行に移せた一週間でした。
あまりにもアクティブに動いていて、なかなかブログにも書くことができませんでしたが、凄く嬉しいことが沢山ありましたので、まとめてお書きします。

月曜日 午前 目白大学にてロンゲストウォークについての講義
    夕方 釈の会の会合、勉強会
火曜日 座禅の会
水曜日 江戸川総合人生大学 で声明と雅楽の講義
木曜日 大阪の箕面に滝を見学 
金曜日 午前 比叡山学院の堀澤祖門先生を訪ねる
    午後 無動寺のお護摩にお参り 上原行照阿闍梨にご挨拶
       大乗院 の光永圓道阿闍梨にご挨拶 
土曜日 護国寺さんへ チベット文化と仏教を学ぶ会「btibet08」に随喜
日曜日 午前 阿弥陀経読誦・勉強会

その他にもいろいろありましたが、そんな濃い一週間を過ごせました。

月曜日の講義については前回ご紹介しましたが、水曜日の江戸川総合人生大学の講義も実に有意義な時間を過ごさせていただきました。
もともとは妻のご友人からご縁をいただき、この大学のコーディネーターの方や先生にも最勝寺の声明を聞く会にもおいでいただくなど、ご縁と交流を深めるなかで実現した会でした。

この江戸川総合人生大学は「これまでの人生経験や知識を活かして、社会貢献を志す皆さんを応援するために、平成16年に江戸川区が設立した学びと実践の場です。」(大学ホームページより)
この大学の日本文化史の中のワンポイント授業で「日本の音楽の源流 声明と雅楽について」という題でお話をしました。始めは声明のお話をして、実唱もしました。次は雅楽と声明の関係を話し、最勝寺雅楽会のメンバーにも協力してもらって雅楽を演奏しました。最後は雅楽と声明を一緒に演奏しました。このような儀式音楽が思ったよりも、バラエティーに富んでいて、日本の音楽の原点になったことをお感じいただけたと思います。
その後「あんばい」「うちあわせ」「とちる」など、声明や雅楽から生まれた、日常語も紹介したりしてこのような音楽や文化が今でも私達の生活に溶け込んでいることをご紹介しました。皆さん興味深く聞いていただいて、すごく意義深い交流になったと思っています。

木曜日は関西に出向いて、比叡山の先生達に、2年後の最勝寺千百五十年祭のことなどをご相談してきました。
また、上原行照阿闍梨から光永圓道阿闍梨に無動寺の輪番さんが代わるのでその、ご挨拶にも伺うことが重要な目的でした。上原阿闍梨には大変お世話になりましたが、今後ともお世話になりますと、ご挨拶を申し上げてきました。
千百五十年祭のことはこれから徐々に計画を立てていきたいと思っています。

土曜日の護国寺さんの「btibet08」も2回目の参加でしたが、とても有意義でした。今回のチベット僧のご法話でとても印象的だったのは「悪業について」です。例えば「蚊を殺そうという殺意を持って殺したら悪業を積むことになるが、間違って虫を踏みつけてしまった場合は、間違えではあるが悪業を積んだことにはならない」。それとは逆に「殺さなくても、殺そうと計画をたてたり、準備をしたりすることは悪業を積むことになる」というものでした。このお話には他にも「なるほど」と納得することも沢山あり、凄くためになる法会でした。

日曜日の阿弥陀経読誦・勉強会は雨にも関わらず、多くの方にご参加いただき有難い会になりました。また今後とも続けていきたいです。

先週は濃かったので、ざっとご紹介しました。今後また詳しくご報告したいところはさせていただきます。よろしくお願いします。

合掌




| - | 17:03 | comments(2) | trackbacks(0) |
今週は大学ウィーク
今週は、二回、大学で講義をしました。
月曜日は目白大学でサポートし参加していたアメリカ横断七千キロの平和行進「ロンゲストウォーク2」の話しをしました。もともと情報伝達方法の授業なので「ただ歩くことで何が伝わるのか」というテーマでした。

一緒にロンゲストウォークに参加した、太田さんと大林さんと三人で話しました。途中で映像や画像を交え、インディアンソングを歌ったりして、真剣に楽しく話しました。生徒さん達もずいぶん真剣に聞いてくれて、私達も嬉しかったです。
この授業で私が主に伝えようとしたことは「情報を流す」ということと「伝える」ということは違うということです。誰かに愛の告白をする時は、どうやって告白しようか本気で考えるはずです。それと同じようにロンゲストウォークでは「すべての命は聖なるものである。母なる地球を救おう!」というメッセージをどうやって伝えようか考えて、アメリカを歩いて横断して伝えようということにしたのです。

「歩いて伝える」ことにはいろいろな効果があります。歩いている間に参加者自身が多くのことを感じ、学び成長したこと。メッセージの意味を深めて行けること。参加者同士が仲良くなり、素晴らしいコミュニティを作ったこと。そして自分自身を知ること。

いろいろありますが、そんな風に歩いて来て伝えるメッセージは、歩かないで伝えるメッセージとは明らかに違う意味と、強さを持ち、人の心に訴えるものがあります。この力を持った言葉を得ることが、「伝える」ということなのだと実感しましたの。それを生徒さん達に伝えようと頑張ってみました。

私達の思い全ては伝わらなかったと思いますが、何か確な手応えもありました。今の若い人達も捨てたものではありません。そう感じられたことも凄く嬉しかったです。

なにかのキッカケになる生徒さんがひとりでもいたら本当に嬉しいです。

そして昨日の水曜日は、江戸川総合人生大学で、「声明と雅楽」について話しました。こちらも凄く有意義な時間を持つことが出来ました。こちら報告は後ほど。ご縁に感謝しつつ

合掌
| - | 14:03 | comments(0) | trackbacks(0) |
ダライ・ラマ法王講演会
ダライラマ講演会

ダライ・ラマ法王講演会

昨日は両国国技館でダライ・ラマ法王の講演会があり、私も拝聴しに行きました。大勢の人が集まってお祭りムードです。皆、法王に会える高揚感に包まれているように感じました。妻と息子も一緒に行きましたが、本が好きな妻は法王の著書を昔から、心の指針として読んでおり、私も10年以上前から、不忍池の近くにあった多羅庵という、チベットの曼荼羅などをあつかうお店にご縁をいただいて、店主さんからチベットのことを聞いたり、お経のCDを聞かせてもらったり、本を読んだりしていました。しかし、なかなかご縁がなく、今回、二人とも始めて生のダライ・ラマ法王を見るのでかなり楽しみでした。そんな訳で法王が登壇されたときはなんだか感激しました。

先ず、法王が始めの方にお話になって印象てきだったのは、「私にはヒーリングパワーとかそういう特別な力はなく、一人の人間であり、釈迦の弟子であり、龍樹の哲学を継承する者であり、その教えと哲学に基づいた実証的なことを行う者である。」と法王がおっしゃったことでした。なるほど、何か法王が自分達にしてくれると思ったら間違いで、自分達の考え方や、生き方を自分達で考える為の指針を示してくださるのが法王であり、仏教であるということを明確にされたのだと思いました。ここまで有名で力ある方だからこそのご配慮だと思いましたが、あまりの明確さと、当然さに納得しました。なかなか当然のことを、当然としてすることは難しい場合があります。特に名声を得た場合は。ま、そんなことは、当然としてやっておられる法王はレベルが違いますので関係ないことなのですが、私も含め誤解される方も多いと思いますので、そのような事を言うことは必要なことなのでしょう。その辺で誤解している方は世間にも多いと思いますし、私もその類なのかもしれませんから背筋が伸びる思いでした。しかし、最近チベット僧の話を聞きますと、チベット仏教というのは実に合理的で、実践的なものだと感じます。密教というとなんとなくお呪いっぽいイメージがありますが、そのイメージとはうらはらで、チベット仏教の教えは現実的で日常的な深い教えなのだと、私も気付きはじめたところです。

お話のテーマは「心の本質は光」でした。「先ず自分の心を平穏にすること、それが家族の平穏につながり、世界の平穏に繋がる」ということや、「利他の慈悲の心をもつことが、心を平穏にする」ということ、心の本質のお話を、「氷は硬くて岩のようだけれども、同時に水と同じである」というような例えから、心の本質を突き詰めていくと「光」になるということであると私的に受け止めました。般若心経のお話も法王から聞くと有難く、真実なのだと感じました。

やはり私的には、ダライ・ラマ法王の口からお言葉を聴いて感じられたことが素晴らしいことでした。その、気さくな立ち居振る舞いと、現実的で合理的かつ深遠なお話はすごく、ためになりました。家族で参加できたのも素晴らしいことで、有難いご縁をいただき本当に感謝の気持ちでいっぱいになった講演会でした。ありがとうございました。

合掌


| - | 10:03 | comments(2) | trackbacks(0) |
お施餓鬼
お施餓鬼1

先日のお施餓鬼会は、毎年、年間で一番大きな法要という事で、盛大に行いました。

毎年、法要の前に檀信徒総会というのを開いて、いろいろ話し合います。このお施餓鬼会には主要な檀信徒さんがほとんど集まってくださいますが、この機会にお寺の活動等を話し合うのです。このように活発に話し合いが行われる寺はあまり見たことがないので、本当に有難いです。

今回は檀家総代さんの交代がありご挨拶をいただきました。本当に永く総代さんをつとめていただいた方で、先代の住職と共に、本堂・不動堂・客殿を建設するという大事業を成し遂げ、人望のあつい方でした。本当に感動的な御挨拶をいただき、このような方々のご尽力があって、今の最勝寺があることを忘れてはいけないのだと思いました。新総代さんも、私が子供の頃からお世話になっている、お医者さまに無事受け継いでいただいて、今後の最勝寺も盛り上げていけそうです。本当に有難いことです。

その後は、最勝寺開基1150年祭の話をしました。最勝寺は開基860年なので2年後の2010年が1150年にあたります。この年を記念して慶讃法要を行うことにしました。具体的には舞楽を復活させ、最勝寺雅楽会で舞楽法要を行うことを提案して、蘭陵王の装束を作ることになりました。凄く楽しみです。

それに加え、記念事業で法華経一部を檀信徒の皆様と写経して、法華経の塔を建てて、収める計画もたてました。

最勝寺開基1150年祭をこれから二年がかりで準備し、仏事を盛り上げていきたいと思います。わくわくします。

お施餓鬼2

お施餓鬼法要では、渡部君と澤田君も初出仕して、雅楽会と一緒に盛大にお勤めしました。今回は唱えるお経の半分くらいをプリントして参加者全員に配り、プログラムを説明して、参加型を目指しました。今後定着して、皆でお経を唱えて、理解し、功徳を感じながら、皆でお勤めできることを目指していきたいと思っています。

よろしくお願いします。
| - | 21:37 | comments(1) | trackbacks(0) |
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